金属や半導体などの結晶系物質は,“凝固”と呼ばれる液体から固体への相変態をうまく制御してやることで,高品質な結晶系“材料”へと生まれ変わります.青銅器や奈良の大仏など古くから凝固を利用したものづくりは行われてきましたが,高性能な材料を必要とする現代社会においても多くの工業製品・太陽電池用Si結晶等の半導体材料が鋳造・結晶成長技術で造られています.近年では凝固現象は金属3Dプリンタ技術へと展開され,その基盤となる結晶成長・凝固・鋳造の科学は益々その重要性を増しています.本研究室では,より高性能な材料を目指して,結晶成長・凝固・鋳造の科学の深化と,それに基づいた材料開発・応用を目指しています.